The LOST TOWN -The Jungle-

プレイ期間:1回クリア。2時間程度。
価格:500円
販売:アークシステムワークス
開発:CIRCLE
ジャンル:ゾンビ殲滅アクション
プラットフォーム:DSi(3DS等も可)
プレイ人数:1人


2013/10/02

前回の「The LOST TOWN the dust」(以下前作)に続き、今回は続編の「The LOST TOWN -The Jungle-」をレビュー。
前作の基本的なシステムは抑えつつ、新しいシステムを加え、より遊びやすくなっている。
ただ、相変わらずチリアの頭頂部しか見えないのはご愛嬌である。
前作と比較したレビューが多くなると思われるので、前作のレビューの方も見ていただけると少し分かりやすいかもしれない。

・ポイント
基本システムは前作と同じ
細かい仕様が変化。前作よりも遊びやすくなり、難易度も低下
グラフィック面は逆に劣化(前作よりズームして表示されている?)
リプレイ性が薄いのは相変わらず
ハードモード実装。それの感想は後日

・概要
謎の隕石が落下し、その影響でゾンビ化が始まるようになったアマゾンのキャンプを、チリアを操作して守るのがゲームの目的。
基本的なシステムは前作と同じく、昼に生存者の救出やアイテムを集め、夜にキャンプを襲撃するゾンビから防衛を行う。
1日を1周期として、7日分耐え抜けばゲームクリアとなる。いわゆるウェーブ型である。
キャンプが破壊されるか、チリアのHPがゼロになる、若しくはチリアが完全にゾンビ化してしまうことでゲームオーバーとなることも前作と同じ。
ただし、舞台は密林のため、敵は原住民のゾンビだけでなく、巨大アリや巨大ハチ、巨大クモや果てはミノタウロスと言った、様々な敵が登場する。
もちろん、前作で猛威を振るったマッチョゾンビ、鉄骨マッチョゾンビも続投。前作ほどの脅威はないが。

・ゲームシステム

・基本
何度も書いている通り、大体は前作と同じである。
操作方法も同じくタッチスクリーンのみでプレイできる。
キャンプの壁を強化できたり、仲間を雇ったり、武器を購入したり出来るのも変わらず。
システムについての記述は前作のレビューを参考にして頂きたい。

・大きな変更点
−クエストシステムの実装
−ユニークアイテムシステムの実装
−スキルの追加、調整
−ゾンビ化システムの調整
−新武器の追加
−武器スキルの実装
−防衛塔の実装
−食料システムの実装 −近接攻撃が『範囲攻撃』化
−ハードモードの実装
...etc

・クエストシステム
日毎によって更新されるクエストの内容を達成することで、
経験値やゴールド、ユニークアイテム、中にはスキルポイントといった、攻略の役に立つものが貰える。
クエストの大体の内容は「◯◯を倒せ」「敵を◯以上倒せ」「◯人救出しろ」「食料を◯個集めろ」といったもの。
上のインフォメーションメッセージで、クエスト関連の表示は全く無い。
そのため、1日が始まった際には必ず確認するようにして、達成したら忘れず報告するようにしよう。
なお、筆者はクエストの存在に6日目で気が付いたことを此処に記載しておく。

・ユニークアイテムシステム
つまりは武器や防具とかではなく、固定のアイテムを入手できるシステムのことであるが、ここでは便宜上ユニークアイテムと呼称することにする。
ユニークアイテムは、特定の条件を満たすと勝手に入手し、勝手にステータスが上昇する。
HPが上がったり、移動力が上がったり、中には修理費が半額になるものまである。
全部のアイテムの条件や効力は把握していないが、殆どが意識せずに手に入るので、
『いつの間にか持っていた』『いつの間にかステータスが上昇してた』ということが多い。

・スキルの追加、調整
前作では『精神力+3』『近接攻撃力+15%』『射撃攻撃力+15%』『アイテムドロップ率上昇』の4つだけだったが、
今作では『精神力+3とHP+10』『近接攻撃+15%とDEF+2』『射撃攻撃+15%』『罠攻撃+15%と罠所持+1』『アイテムドロップ率上昇』と追加や調整が入っている。
相変わらずアイテムドロップ率上昇は強力だが、近接でDEFが+2されるのも中々優秀で、近接攻撃が範囲攻撃化した影響もあり、かなり安定して戦えるようになった。
加えて、今作ではクエスト達成でもスキルポイントが入手出来るので、様々な能力を伸ばしやすくなった。
ただ、HPが上昇するとはいえ、ゾンビ化システムの調整により精神力のスキルは少々地味になってしまったか。

・ゾンビ化システムの調整
前作では精神力の初期値は20で、20秒間だけゾンビ化していたが、今回初期値は100と大幅に上昇している。
つまり、ゾンビ化にしても1分40秒は耐えられるので、移動速度の上昇の恩恵もあり、血清が出ないか、道を間違えるか、相当距離が遠い場所で無い限り、
ゾンビ化が完全に進行してしまうことはないだろう。極端に言えば、一種の移動技として使うことも可能だろう。
しかし死因の大半は自爆か、敵の射撃攻撃のため、敵の近接攻撃が痛かった前作とは違いゾンビ化することはあまりないが……

・新武器の追加
つまり武器が増えただけであるが、単純にプレイの幅が広がったと見て良いだろう。

・武器スキルの実装
一部の武器は、SPを消費して、武器固有の特技を発動することが可能になった。
例えば、ダガーは貫通する斬撃を正面に飛ばせたり、ハンドガンは一度に二連射したりすることが出来る。
ON・OFFを入れ替えるトグル式のせいもあり、操作が少し面倒なので、いちいち右下をタッチするよりかはさっさと敵を殴った方が早い時もある。

・防衛塔の実装
キャンプの壁に、周辺の敵1体を矢で攻撃する防衛塔を立てられるようになった。
少々高価だが、その効果も高く(洒落)、下手なガードよりも安心できる。
ただし、破壊された時の修理費は1本立てるのと同じ分消費する。最大4つまで建築可能。

・食料システムの実装
マップ上に食料が落ちていることがある。1日の終わりにその日拾った食料数はリセットされる。
基本的にクエスト用に用意されていると考えられるが、救出した生存者の数が減ったりすることがあるので、
何か食料と関係があるのかもしれない。
しかし、わざわざ<p>付けてまで作るような項目ではないかもしれない。

・ハードモード
ハードモードが実装されている。
昼の時間の経過速度が2倍になっている(1秒で4分進む)等、難易度が上昇している。
未プレイなため詳細は今のところ不明。レビューは後日。

・所感

前作「The LOST TOWN The Dust」の続編ではあるが、ナンバリングタイトルが付くような続編を期待するべきではない。
細かいシステムは変わっているものの、ゲームの根本自体は変わっておらず、やることも変わってはいない。
つまりは、前作をエピソード1とすると、今作はエピソード2と言ったところだろう。
マップが変わったついでにアップデートがちょっとだけ入ったようなものである。

何故か、グラフィック面では前作よりもいろいろと劣化している。
公式HPのスクリーンショットを見比べてもらうと分かりやすいが、今作のチリアの頭の方が少し大きく見えるはず。
拡大率が高いので、スプライト(※小さなキャラクタのこと)が回転した際のジャギー(※ギザギザのこと)も前作以上に目立つ。
前作では、倒されてダウンするアニメーションが各自のゾンビに存在したが、今作では一律して弾け飛ぶだけに収まっている。
前作よりも、全体的に動きがもっさりしており、前作からプレイを始めた人は動きに違和感を覚えるかもしれない。
他の面での追加要素が増えたことによる容量の問題か、納期の問題でグラフィックの方まで手が回らなかったのだろう。

それだけではない。前作では発生しなかった(はずの)処理落ちがプレイ中に時折発生する。
少しフレームレートが落ち込む程度で、プレイに支障が出るレベルではない。
3DSでプレイしているのが原因として挙げられるかもしれない。

マップは、移動可能な部分が色分けされていた前作と違い、単純に地形の縮小図がマップとして表示されている。
移動可能かどうかマップ上では分からなくなったが、タッチペンでの操作中に移動可能かどうかが分かるようになったので、どっこいどっこいだろう。

近接攻撃が範囲攻撃になった影響で、敵の近くにドラム缶がある状態だと迂闊に近づけなくなった。
射撃武器も扱いやすくなったので、撃てば良いだけだが。

相変わらず味方のAIがお粗末。
距離にもよるが、チリアとエネミーが殴り合いを始めても、パートナーが敵に気付かないことが多い。
正面に敵を見かけた時は、一度それを横に抜けてから殴り始めると良い。
また、ガード(キャンプの防衛専門のNPC)の引っ掛かりも激しく、たまにめり込んで完全に動かなくなることもある。
そのため、NPCが向かっている方向もたまには見るようにしよう。

拠点強化画面で、『次のレベルに強化出来る状態』かつ『次のレベルの一つ次のレベル(現在より2つ上)に強化出来ない状態』の時に、
強化ボタンを連打してしまうと、確実にゲームがフリーズする
また、その条件を満たさなくても、強化ボタン連打によってフリーズすることがあるため、
強化前はあらかじめセーブしておくか、ボタンを慎重に押すようにしよう。

キャンプで改造を行ってくれるおじさんはチリアのことを覚えており、前作のキャンプおじさんと同一人物のようだ。
前作から存命しているあたり、ウイルスに対する耐性はチリア以上に高いようだ。
キャンプ強化画面では、1年かけて技術を学んだと言っている。前作から今作が発売されるまでが約1年であったメタなネタなのだろうか……
なぜチリアの現れた先に居て、わざわざゾンビの現れる危険なキャンプに居るのかは不明。

ダウンロードゲームの宿命か、はたまたtheLOSTTOWNシリーズの宿命か、やっぱりやり込める要素は少ない。
同じくセーブ機能も相変わらずである。

1秒でゲーム内時間が2分進むので、単純計算だと1日12分、1プレイ1時間12分強掛かることになる。

・総評
やや不親切で、難易度が高かった前作とは異なり、遊びやすいシステムに調整し、難易度を下げて
より多くユーザーにプレイしてもらえるような内容になっている。取り上げた題材がゾンビってのは大衆向けではない気はするが。
グラフィックの劣化やもっさり動作など、目につく所はあるが、それを差し引いてもそれなりに遊ぶことが出来るだろう。
また、前作経験者にとっても、プレイの幅が広がり、新たな攻略法や、新しいプレイスタイルで楽しむことが出来ると思われる。
特にやり込めるような要素は無く、リプレイ性が低いというところも相変わらず注意。ハイスコアも記録されない。


・おまけの攻略っぽいこと

チリアの近接とラックのスキルを上げ、防具をメインで購入し、タンク(※敵の攻撃を受け止める役)となってパートナーに攻撃させる戦法がそれなりに安定する。
巨大クモの糸や、シャーマンゾンビの3WAY魔法は防御特化でも洒落にならないダメージを受けるので、回避を意識すること。
巨大クモは回転が遅いので、パートナーにまかせぐるぐる回るだけで倒せる。
逆に、シャーマンゾンビの回転は恐ろしく早いが、体力はそれ程でもないので、背後に回って一度だけ時間を稼ぐと良い。
どちらも射撃持ちなので、パートナーに攻撃が及ぶ恐れがある。パートナーの体力にも気を配ろう。

パートナーを雇う際は、経験値の兼ね合いから早めに雇ってあげた方が良い。


・公式HP
http://www.arcsystemworks.jp/arcstyle/ltj/

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これより以下のページ内容はゲームのネタバレを含みます



・おまけ感想文

クエストで「開発者を倒せ」というえらいメタな内容が出てきたが、特に意味は無かった。
場所は東の遺跡のさらに東。湿地帯を時計回りに歩いていくと行き易いだろう。
4体が纏まって存在しており、シャーマンゾンビや、体力のめちゃくちゃ高いゴーストが居たりして厄介だが、一体ずつ倒せれば理想。

前回のエンディングの話は無かったことにされた
まぁゾンビ系ではありがちな終わり方なので当然と言えば当然か。「気にするな!」ということだろう。

プレイヤーやパートナーの攻撃は味方にも当たっているようで(ダメージはもちろん0)、
その時、ゾンビを殴った時と同じく緑色の血が出るので、やはり敵味方共々ゾンビ化しているようである。

今回のエンディングは、隕石跡で何かを拾うとかいう続編を意識した感じの内容。ネタ性話題性共に乏しい。
どこかで書いたような気はするが、レアランドストーリーの続編が2013年中に発表されるそうである。
theLOSTTOWNシリーズのネタが入るかどうかちょっとだけ楽しみである。
そもそもチリア出るかどうか分からないけども