beatmaniaIIDX自作コン奮闘日記

何故か鍵盤のない弐寺コンを利用して、新しい弐寺コンを作り出す話。

2014/01/25 … 鍵盤のない専コンはただのジャンクコンだ
2014/01/28 … ボタンとマイクロスイッチ到着
2014/01/29 … 資材購入、準備完了
2014/01/30 … 一通り完成まで
2014/02/02 … バネと動画
2014/10/19 … 三和20gバネ到着


2014/01/25

KONAMIのアーケードゲームの一つであるbeatmaniaIIDX。通称弐寺。
その家庭版の新作が出なくなり久しいですが、練習用として重宝する家庭版の需要は、未だに高いです。

その家庭版に対応している専用コントローラがあるのですが、
こちらも既に生産を終了しており、ゲームソフト同様に高い値が付いていることが多いです。
2014/01/25現在、ヤフオクでの相場はコントローラが1万強、ソフトが1〜2万といった相場です。

ゲームの方は、PC上で動作するBe-MusicScriptというソフトを導入することで、
beatmania(のようなゲーム。あくまでもシミュレータです)を楽しむことは可能です。
BeatManiaSimuratorの略ではありません。
本家の楽曲はありませんが、多くの作曲者によって多様な曲・譜面が作られており、非常に楽しめます。

しかしながら、入力装置である専用コントローラは形あるものですから、代替は難しいです。単純に相場が高いという点も痛いです。
その代替案としては、ポップンコントローラを用いたり、海外で生産されているコントローラを購入する等ありますが、
中でも、コントローラを自作するという手段があります。

そして大学の部室に、鍵盤のない弐寺コンが一つ……!


なんか無駄に前置きが長くなりましたが、つまりは「部室にあったジャンク弐寺コンを蘇らせよう!」という感じです。
自作コントローラとは書きましたが、形としては「専コンのAC化」+αに近いです。

問題の鍵盤のない専コンがこれ。
vitaカメラの画質悪くね?
別に鍵盤部分を外しているわけではありません。最初からこの状態で置いていました。
一度、別の専コンの鍵盤を取り付けて動かしてみたところ、正しく動作するので壊れているわけではないようです。

このコントローラ自体は割と前に持って帰ったものなのですが、
今回、唐突にこれを使えるようにすることに決定しました。なんでやろね。
ボタン(とマイクロスイッチ)も注文したので、それを待つ間に設計図を考えてみようと思います。



2014/01/28

ごっちゃりしてる
ボタンとマイクロスイッチが届きました。

手順としては、
・ボタンとマイクロスイッチを組み立てる
・枠の作成とボタンをはめる
・配線
・動作確認……

といった流れではないでしょうか。
よって、まずはボタンを組み立てていきたいと思います。

今回、使用するボタンは芝商事さんのボタン。
購入するとウェッジ球とマイクロスイッチがついてくるのですが、
ACで使われているマイクロスイッチに比べ固いとのことで、別にマイクロスイッチを購入しました。
白いのがボタン付属のスイッチ

……が、このマイクロスイッチの換装作業が厄介でした。
マイクロスイッチの取り付け方は、
・ボタンに近い方の穴にツメを入れる
・逆側の穴にツメを入れる

なのですが、ボタンに近い方のツメの部分のサイズに問題がありました。
購入したマイクロスイッチと、デフォルトのマイクロスイッチのケースのツメのサイズが微妙に違っており、
そのままではどう頑張っても入れることが出来ない状態でした。
よって、ニッパーでツメを少し削ることにしました。
多分剛力のある人はいけるかもしれませんが……無理に入れて全体が壊れるよりツメを削って綺麗にできた方が良いでしょう。
それでも最初は苦戦しましたが、慣れたらすぐに取り替えられるようになりました。指が痛い。
あとはバネを半分に切ればさらに軽くなるのですが、面倒くさいのでそのままにしておきます。

そんなこんなでボタンを組み立てました。
白いのがボタン付属のスイッチ
次は枠の作成ですね。
既に持っている専コンの鍵盤を再現して、同じようにはめ込めば行けそうです……が、一番面倒くさい所ではないでしょうか。

ここでネックとなりそうなのが、
・スタートとセレクトの浮き具合
・本体側のツメ

でしょうか。スタートボタンとセレクトボタンが浮くのは個人的に問題ないですが、
ツメ切除が一番取り返しが付かない要素なので気をつけるべきですね。

明日は枠部分の木材とリード線等の買い出しに行きたいと思います。

・鍵盤枠寸法メモ。合ってるかどうかは不明(単位ミリ)
縦:145 横:215 高さ:26
黒鍵上:20 2鍵左:49.5 6鍵右:49.5
白鍵下:20 1鍵左:29 7鍵右:29
上下鍵間:5 左右鍵間:7
ボタン外枠縦:50 ボタン外枠横:34
製図できないので何とも分かりづらいですね。
ちょっと間違っていました。(2014/01/29追記)



2014/01/29

木材。
木材ともろもろの工具、あとリード線などの電子部品を購入しました。
鍵盤枠として買ったのは、ダイソーに置いてあった300*200*6mmのMDF板、そして910*10*21mmの角棒を鍵盤枠用と本体の底上げ用に二つ。
本当ならもうちょっと高い工具や木材も買った方が良いのですが、
自分は『安く済ませる』というのがモットーなので、できるだけお金の掛からない方法を選んでみようと思います。
(さらに言うなら、MDF板ではなく違う板を選ぶべきなのですが……)

で、木材の加工をしようと思ったのですが、購入したのが午後7時と夜になっており、
遅くに加工をするのもどうかなと思い、今日はとりあえず板にアウトラインを描きました。
スタートとセレクトのボタン用のアウトラインは描いておりませんが、様子を見て穴を開ける予定です。
加工のアウトライン。超適当。

ちなみに、前述した寸法メモはやっぱり微妙に間違っていました。はい。
・鍵盤枠寸法メモ(単位ミリ)
縦:149 横:215 高さ:26
本体深さ:23 ツメからの高さ:15
黒鍵上:22 2鍵左:49.5 6鍵右:49.5
白鍵下:22 1鍵左:29 7鍵右:29
上下鍵間:5 左右鍵間:7
ボタン外枠縦:50 ボタン外枠横:34(※これらはボタンの穴の大きさとは別です)
このように間違いが生まれることがあるので、ここの適当な情報を鵜呑みにせず、自分でちゃんと採寸してください(震え声)

加工はまた明日以降に。



2014/01/30
(さすがに作業後日記更新するのは辛かったので更新日は翌日)

さて、素材も全部揃ったのでどんどん作業していきます。
ちょうど自分の生活リズムがおかしくなっていたので、それを戻すために徹夜明けの朝9時頃から作業を開始しました。

もうちょっと丁寧に作業しよう
MDF板から穴を切り抜いていきます。

反対側に差し込んでみる
そしてボタンがはまってくれるかどうかテスト。
予想以上に糸鋸が使いづらく、穴が酷いことになっていますが気にしない!!

黒鍵だけ 半分
少しずつ穴を増やしていき……

一通り穴を開ける
一通り穴を開け終わりました。
作業は4時間半程でしたが、もう少し丁寧に穴を開けて、しっかりとヤスリで調整した場合はもう1時間程掛かるのではないでしょうか。
徹夜明けの眠気もあり、ここが一番つらい時でしたが……

外枠
ボタンを入れる部分が完成したので、次に角材を切り出して適当に外枠を作成し、接着剤でくっつけます。
ビス止めか何かした方が良いとは思ったのですが、面倒なのでしませんでした。するならまた今度します。
というか穴汚すぎてヤバいですね。ボタンをはめるとあまり見えなくなりますが、やる時は丁寧に作業しましょう。

そして、鍵盤部分が完成したので、
鍵盤部分が入るようにツメの部分を切除し、ボタン+マイクロスイッチが入るように本体の一部を切断します。
本体側の加工 切除
ちなみに写真の中にライターが落ちているのが写っていますが、僕はタバコを吸いませんのでご安心下さい。
ライターでカッターを炙ってホットナイフのように切除しようと思ったのですが、あまりにも効率が悪かったので結局は糸鋸頼みでした。
また、専コンの鍵盤部分をそのまま利用してボタンを乗っける改造の場合は外側を切断しないのですが、
この改造では、外側にセレクトボタンを配置しているので外側も切断しています。
耐久度の問題がありますので、出来れば切断しない方が良さそうです。
(ちっちゃいボタン買って左に2つ付ければ良かったと後の祭り)

そしてマイクロスイッチを差し込み、鍵盤部分を乗っけてみたのがこちら。
ハンドメイド感やばい
パッと見よく出来てるように見えます。
が、細かく見るといろいろ粗が見えて大変なのでさっさと次に行きましょう。

あとは本体のコードとマイクロスイッチを配線していくだけです。
配線表は蒼い車輪ブログ::丑三つ時まで作業。弐寺コントローラ改造レポート完全版2008を参考にさせていただきました。
URLはこちら:http://www.aoi-syarin.com/blog/e1074.html
ごちゃごちゃしてます
久々にリード線のビニールむきとかした……ニッパーでこうちまちまと。
ギボシ端子を利用できればメンテもしやすく一番なのですが、工具も無いし面倒臭いので直付けしました。
ハンダ付けした後は金属疲労を防ぐためにグルーガンか何かで固定しても良さそうです。
本体のコードから延長した部分にはビニールテープを貼りカバーしています。

画像は使い回しです。
ということで一通り完成。光りません。

PCに接続して全ボタンが繋がっていることを確認したのでPS2に接続して弐寺をプレイ!
……しましたが、ハンダの量が足りてない現象が多発しています。
ICチップにハンダ付けするのではないので、しっかりハンダを付けていった方が良いでしょう。
あと、今回は芝ボタン+芝デフォバネ+0.49Nマイクロスイッチのボタン構成でしたが、固いです。
芝デフォボタンが固いとのことでマイクロスイッチをACのものと同じにしましたが、それでもまだ固いです。
バネをカットするか、三和バネを購入するか、それとも使い込んでデフォバネを柔らかくするか……何かをした方が良いでしょう。
少なくともこのままではトリルが降ってきた時に指が死にます。
なお、バネ抜きはマイクロスイッチの寿命が縮むので、するつもりはないです。

一応動くまで完成はしましたが、プレイ動画はバネ対処が終わった後に撮影します。



2014/02/02

全く関係ないですが、今日はツインテールの日らしいです。どうでもいいですね。

というわけで、バネを二巻分切断しました……が、あまりしっくりとは来ていません。
そもそもACのボタンと似ているとはいえ実際には違うので、打鍵感と比較するべきではないのですが、二巻カットしても違和感があります。
まぁ柔らかい専コンのボタンに慣れすぎているというのもありますし、
カットし過ぎるとバネとして役目を果たさなくなる恐れもありますので、これ以上手を加えるのはやめておきます。
正直1.5巻カットでも良かったかも……

そんなこんなで動画を一つ撮影してみました。普通のプレイです。
あと、裏にパテを詰めるとかの防音処理は一切やっていません。うるさいです。

専コンでプレイした時と比較して、腕押しの時は楽しいのですが、指押しになると途端に指が動かなくなります。
恐らくストロークが浅く、力を入れる必要の薄い専コンに慣れているせいでしょう。
ボタンがまだ固いというのもありますが。

バネについてはより調整が必要なところですね。



2014/10/19

はい、久しぶりにこの記事を更新します。
というのも、ずっと先送りにしていた三和20gバネをようやく注文して、今日届いたためです。

10個単位で注文できるので、1セットだけ注文しました。こんな感じで送られてきました。
10個セット

1セット1000円で、さらに送料が1000円も掛かりました。上の袋と中身だけで2000円です。高い。
これだけお金があればSteamで何かゲームが買えそうですね。

それはさておき、早速入れ替えてみることに。
これまでは芝ボタン+デフォ芝バネ(60g)2巻きカットでした。割と硬いボタンになっていました。
ここで書くのも今更な感じはしますが、デフォ芝バネを使う場合はカットせずにバネの逆延ばしを行った方が良いでしょう。
バネをカットするとストロークが短くなってしまい、ボタンを押し具合が変なことになってしまいます。

1鍵(三和バネ20g) 3鍵(芝バネ60g2巻きカット)
さて、1鍵だけを三和バネ(20g)に入れ替えて、ボタンの上に重い物を置いてみました。
写真だと非常にわかりづらいですが、芝バネ60g2巻きカットよりも三和バネ20gの方が軽いことが分かりますね。
芝ボタンを用いて軽いタッチを求めているなら、デフォルトの芝バネをどうこうするではなく三和バネ20gに変えてしまった方が良さそうです。
ちなみに、ボタンの上に物を置きっぱなしにするのはやめておいた方が良いらしいです。

また、三和ボタンと芝ボタンでストローク差がある(芝ボタンの方がストロークが短い)ことから、
三和バネを少しカットした方がより芝ボタンにフィットするらしいです……が、
自分が三和バネを取り付けてプレイした感じでは、特にカットの必要性はないとは感じました。好みの問題でしょうか。

最後にプレイ動画です。

2014/04/01撮影(三和バネ換装前)

2014/10/19撮影(三和バネ換装後)

4月1日に撮影していたものも比較として貼り付けておきます。
突発で撮影したので、かなりグダグダなプレイかつゲーム側の音が録音できてませんがご容赦下さい。
注目すべき点は、前回のままだと間違いなく(ボタンが硬くて)押せないであろう後半のラス殺しがBP2で済んでいることと、ボタンを叩く音が高くなっていることです。

ちなみに、押す力がバネに軽減されなくなった分、ボタンを叩くと以前より大きな音が出ます。
何かしらの静音処理は施した方が良いでしょう。

というわけで三和バネに交換した話でしたが、以前より格段に押しやすくなっていると思います。
1セット購入すると実質1個200円と少々値が張りますが、快適にプレイするためには三和バネに換装した方が良いでしょう。


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